前集127 逆境・困窮の試練は、身心の成長に必須

前集121-140

起 原文

横逆困窮 是煅煉豪傑的一副鑢錘
能受其煅煉則身心交益
不受其煅煉則身心交損

横逆困窮は、是れ豪傑を鍛煉する的の一副の鑢錘なり
よく其の煅煉を受ければ、則ち身心交々益す
其の煅煉を受けざれば、則ち身心交々損す

横逆、我がままで無理を通すこと、逆境、災難; 煅煉、熱して鍛え上げること; 鑢錘(ろすい)、鑢は火床、 錘は金物を鍛える器、二字で金属を 煅煉するに使用する器具

承 意訳

逆境だったり、貧乏だったりすることは、立派な人間となるために必要なステップです

その試練を乗り越えれば心身ともに成長します

その試練を受けることがなければ心身ともに成長する機会を逃します

転 別視点

苦労したことがない人には、なかなかその苦労は理解できません。これは人間性の問題ではなく、知識による理解よりは、体験に裏打ちされた理解の方が言葉で表現できない部分の理解が進むからです。

どのような組織においても後進を育てるという場面があります。そんなときに子育てで苦労した人は、その一言一言に愛情が含まれていたりと、重みが違うと感じたことがあります。

今現在なにかで苦労されている方は、「将来誰かの苦労がよく理解できるようになるためのステップ」という前向きな考え方をしてみるのはいかがでしょうか。

結 まとめ

逆境だったり、貧困だったりの試練は、人間の成長のためには必要なステップです。進んで体験したいところです。

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