積極思考

後集121-134

後集127 自分の意思で人生を選択

起 原文 人生原是一傀儡只要根蒂在手一線不乱 巻舒自由 行止在我一毫不受他人提掇 便超出此場中矣 人生は原是れ一傀儡なり只根蒂の手に在るを要す一線乱れず、巻舒自由なれば、行止我に在り一毫も他人の提掇を受けざれば、便ち此の場中を...
後集101-120

後集115 何事にも主体性を持って

起 原文 無風月花柳 不成造化無情欲嗜好 不成心體只以我転物 不以物役我 則嗜慾莫非天機 塵情即是理境矣 風月花柳無ければ、造化を成さず情欲嗜好無ければ、心体を成さず只我を以って物を転じ、物を以って我を役せざれば、則ち嗜慾も天...
後集081-100

後集098 一歩さがって、全体を俯瞰する

起 原文 遇病而後思強之為寶 処乱而後思平之為福 非蚤智也倖福而知其為禍之本 貪生而先知其為死之因 其卓見乎 病に遇いて後に強の宝為るを思い、乱に処して後に平の福為るを思うは、蚤智に非ざるなり福を倖いて、其の禍いの本為るを知り...
後集081-100

後集086 表面的な事象に一喜一憂しない

起 原文 天地中萬物 人倫萬情 世界中萬事以俗眼觀 紛紛各異 以道眼觀 種種是常何煩分別 何用取捨 天地中の万物、人倫中の万情、世界中の万事俗眼を以って観れば、紛々と各異なり、道眼を以って観れば、種々に是れ常なり何ぞ分別を煩さ...
後集061-080

後集063 自分の考えを持ち、周囲に流されないように

起 原文 古徳云 竹影掃堦塵不動月輪穿沼水無痕吾儒云 水流任急境常静花落雖頻意自閒人常持此意 以応事接物 身心何等自在 古徳云う、「竹影、堦を掃うも、塵動かず」「月輪、沼を穿つも、水に痕なし」吾が儒云う、「水流、急に任せて、境...
後集041-060

後集058 周囲の価値観に左右されず、自分の価値観を持つ

起 原文 人情世態 倐忽萬端 不宜認得太真堯夫云 昔日所云我 而今却是伊不知今日我又属後来誰人常作是觀 便可解却胸中罥矣 人情世態、倏忽万端、宜しく認め得て太だ真なるべからず堯夫云う、「昔日我と云う所、而今却って是れ伊(かれ)...
後集001-020

後集019 自分の考え方一つで、周囲の環境は良くも悪くも変化する

起 原文 延促由於一念 寛窄係之寸心故機閒者 一日遥於千古意廣者 斗室寛若両閒 延促は一念に由り、寛窄は之を寸心に係く故に機の閒なる者は、一日も千古より遥かなり意の広き者は、斗室寛きこと両閒の若し 延促(えんそく)、時間...
後集001-020

後集016 人生に無駄な経験はありません

起 原文 従冷視熱 然後知熱処之奔馳無益従冗入閒 然後覺閒中之滋味最長 冷より熱を視て、然る後に熱処の奔馳に益無きを知る冗より閒に入り、然る後に閒中の滋味、最も長きを覚ゆ 奔馳(ほんち)、奔走 承 意訳 冷静...
後集001-020

後集013 大宇宙をイメージして、自分のやりたいことに専念する

起 原文 石火光中 爭長競短幾何光陰蝸牛角上 較雌論雄許大世界 石火光中に、長を争い短を競ふ幾何の光陰ぞ蝸牛角上に、雌を較べ雄を論ず許大の世界ぞ 石火光中、石と石がぶつかって火花を発するような短い時間;蝸牛角上、かたつむ...
後集001-020

後集008 書物や音楽は、表面的な表現にこだわらず、受け取る側が自分で良く考える

起 原文 人解讀有字書 不解讀無字書知弾有絃琴 不知弾無絃琴以迹用 不以神用 何以得琴書之趣 人有字の書を読み解するも、無字の書を読むを解せず有絃の琴を弾ずるを知って、無絃の琴を弾ずるを知らず迹を以って用い、神を以って用ひず、...
前集201-220

前集217 何かに取り組むときは、とことん真剣に取り組み本質を見極める

起 原文 善讀書者 要讀到手舞足蹈處 方不落筌蹄善觀物者 要觀到心融神洽時 方不泥迹象 善く書を読む者は、手舞ひ足蹈む処に読み到らんことを要す方に筌蹄に落ちず善く物を観る者は、心融け神洽ぐの時に観到らんことを要す方に迹象に泥ま...
前集201-220

前集215 下を見て不平を減らし、上を見て向上心を保つ

起 原文 事稍払逆 便思不如我的人 則怨尤自消心稍怠荒 便思勝似我的人 則精神自奮 事やや払逆せば、便ち我れに如かざるの人を思へば、則ち怨尤自ずから消ゆ心やや怠荒せば、便ち我れより勝るの人を思へば、則ち精神自ずから奮ふ ...
前集201-220

前集211 有事への備え と 非常時の決断力

起 原文 風斜雨急處 要立得脚定花濃柳艶處 要着得眼髙路危經険處 要回得頭早 風斜めに雨急なる処は、脚を立ち得て定めんことを要す花濃やかに柳艶なる処は、眼を着け得て高からんことを要す路危く径険なる処は、頭を回らし得て早からんこ...
前集181-200

前集197 時の流れに敏感になり、変化に柔軟に対応する

起 原文 建㓛立業者 多虗圓之士僨事失機者 必執拗之人 功を建て業を立つる者は、多くは虚円の士なり事を僨り機を失う者は、必ず執拗の人なり 虚円(きょえん)、虚心平気、既成の固定観念にとらわれず、 情勢の変化に柔軟に対応で...
前集181-200

前集182 不遇の憂き目にあっても、忍耐を持ち、大局から自分の立ち位置を判断する

起 原文 語云 登山耐側路 踏雪耐危橋一耐字極有意味如傾険之人情 坎坷之世道 若不得一耐字撑持過去 幾何不堕入榛莾坑塹哉 語に云う、「山に登りては脇路に耐へ、雪を踏んでは危橋に耐ふ」と一の耐の字、極めて意味有り傾険の人情、坎坷...
前集161-180

前集176 物事の開始までは多方面から検討、一旦始まれば専心

起 原文 議事者 身在事外 宜悉利害之情任事者 身居事中 當忘利害之慮 事を議する者は、身、事の外に在って、宜しく利害の情を悉すべし事に任ずる者は、身、事の中に居て、当に利害の慮りを忘るべし 悉(つく)す、ことごとく・ ...
前集161-180

前集175 どんな状況でも、心静かに冴えた頭脳で対応する(油断禁物!)

起 原文 無事時心易昏冥宜寂寂而照以惺惺有事時心易奔逸宜惺惺而主以寂寂 事無きの時は、心、昏冥し易し宜しく寂寂にして、照すに惺惺を以ってすべし事有るの時は、心、奔逸し易し宜しく惺惺にして、主とするに寂寂を以ってすべし 昏...
前集161-180

前集163 生き生きとした人生のためには、心の広さと温かさが大切

起 原文 念頭寛厚的 如春風煦育萬物遭之而生念頭忌刻的 如朔雪陰凝萬物遭之而死 念頭寛厚なるは、春風の煦育の如し万物は之に遭うて生ず念頭忌刻なるは、朔雪の陰凝の如し万物は之に遭うて死す 忌刻(きこく)、他人の才能を妬み、...
前集141-160

前集158 事業を立ち上げるときは、道徳的な発想を土台にする

起 原文 徳者事業之基未有基不固而棟宇堅久者 徳は事業の基なり未だ基固からずして、棟宇の堅久なる者有らざるなり 基(もとい)、基本、基礎;棟宇(とうじ)、棟(むね)と屋根。宇は軒下 承 意訳 道徳を基礎とした...
前集141-160

前集155 全盛の間に引退し、その後は周囲が引き受けたがらない職を引き受ける

起 原文 謝事當謝於正盛之時居身宜居於獨後之地 事を謝するには、当に正盛の時に謝すべし身を居くには、宜しく独後の地に居くべし 謝(しゃ)す、辞める、感謝しながら辞退する;独後の地、一人遅れて取り残された地、即ち人と争わな...
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