後集071 足るを知り、周囲との協調を考える

後集061-080

起 原文

纔就筏 便思舎筏 方是無事道人
若騎驢 又復覓驢 終為不了禪師

纔かに筏に就いて、便ち筏を舎つるを思ふ、方に是れ無事の道人なり
若し驢に騎りて又復驢を覓めれば、終に不了の禅師と為る

纔(わず)かに、ようやく;筏、いかだ;驢(ろ)、驢馬 ( ロバ );覓(もと)める、求める;不了(ふりょう)、考え方や心構えが良くないこと、不良

承 意訳

ようやく筏に乗ることができれば、すぐにその筏を明け渡すタイミングを考える、これが悟りを得た人の考えです

ロバに乗っていながら、更に別のロバを求めるような考えは、強欲のはった禅の僧侶の考えです

転 別視点

足るを知るということです。交通手段が少なかった時代に筏を私物のように占領することは良くない。自分にとって必須のもの以外は、すぐに周囲に譲る心構えがちょうど良いでしょう

ロバは農耕のために重要な役割を持っていました。ただ、何匹も何匹もと強欲に集めことはただただ強欲なだけで得るものはない

結 まとめ

足るを知り、周囲との協調を考えるように生きると自分も周囲も楽しく過ごせます

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