前集213 自分の立場により、立ち振る舞いを臨機応変に変化させる

前集201-220

起 原文

士大夫 居官不可竿牘無節
要使人難見 以杜倖端
居郷不可崕岸太髙
要使人易見 以敦旧交

士大夫、官に居ては竿牘も節無かるべからず
人をして見難からしめ、以って倖端を杜がんことを要す
郷に居ては崕岸太だ高くすべからず
人をして見易からしめ、以って旧交を敦くせんことを要す

士大夫、中国で、士と大夫。また、科挙によって官の資格を得た人。官職にある人;竿牘(かんとく)、手紙。竿は竹を削って文字を書いたもの、牘は木を削って文字を書いたもの;倖端(こうたん)、思いがけない幸福を求めようとする手蔓;杜ぐ、防ぐ;崕岸(がいがん)、切り立った岸、人と相いれないこと

承 意訳

士大夫たるものは、官職についているときは手紙などを送るときは節義を十分に持つべきです

人から本心がわからないようにしないと、利益にありつこうとする人が寄ってきます

一線から退いて田舎にいるときは、威厳を高く持ってはいけません

親しみやすい人として振る舞い、旧い交流を温めるようにします

転 別視点

官職にいるときは、公正さを守るために節義を重視しないと、賄賂を受け取ってしまったり、自堕落な仕事になってしまいます

しかしながら、そのような立場を退いた後は、自分の本心を開いて楽しい交流を持ちましょう

自分の心を開くと相手も心を開き、楽しい時間を過ごすことができます

結 まとめ

自分の立場に応じた対応が必要で、臨機応変に生きていくことが大切です。

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