後集023 時には自然を楽しむ心の余裕がほしい

後集021-040

起 原文

松澗辺 携杖獨行 立処雲生破衲
竹窓下 枕書髙臥 覺時月侵寒氈

松澗の辺、杖を携えて独行すれば、立つ処、雲は破衲に生じ
竹窓の下、書を枕して高臥すれば、覚むる時、月は寒氈を侵す

松澗(しょうかん)、松林の中の谷川;破衲(はの)、ボロ着;寒氈(かんせん)、寒々しい毛織りの敷物

承 意訳

松林の中の谷川にて杖を片手に独り歩く、ふと立ち止まればボロ着に雲が映る

竹林の窓辺にて、本を枕に眠りこめば、目が覚めると月が古くなった敷物を照らしている

転 別視点

松林を散歩していたら、ホロ着に雲が映る、この風情が素晴らしい!

竹林の中にひっそりとたたずむ方丈の庵のような住まいで、夜中目が覚めたら月が敷物を照らしている、この風情を楽しめることはなんと贅沢なことか!

結 まとめ

アクセクと仕事に励むのはよいが、時には自然を楽しむ心の余裕がほしい

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