後集061 身も心も大自然の赴くに任せる

後集061-080

起 原文

簾櫳髙敞 看青山緑水呑吐雲煙 識乾坤之自在
竹樹扶疎 任乳燕鳴鳩送迎時序 知物我之両忘

簾櫳高敞、青山緑水の雲煙を呑吐するを看て、乾坤の自在なるを識る
竹樹扶疎、乳燕鳴鳩の時序を送迎するに任せて、物我の両つながら忘るるを知る

簾櫳(れんろう)、すだれ窓;高敞(こうしょう)、高くて見晴らしの良いようにする;乾坤(けんこん)、天と地;扶疎(ふそ)、生い茂る様;乳燕鳴鳩(にゅうえんめいきゅう)、雛を育てる燕、鳴く鳩;時序(じじょ)、季節

承 意訳

すだれ窓を高く巻き上げて、青い山と緑水が悠々と雲と交じり合うのを見て、天と地はあるがままであることを理解します

竹や樹が生い茂り、燕が雛を育て鳩が鳴いて、季節の移り変りを自然に任せている様子を見ていると、自分と自然が一体化しているような気分になります

転 別視点

自然の中に身体を投げ出して自然を感じることは素晴らしいことです

もう一歩、自然の流れに心を任せると、心の穏やかさを感じることができます

結 まとめ

身も心も自然の中に置くと、穏やかな境地に達することができます

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