後集075 何かをするときは、どんな環境が適切かを考える

後集061-080

起 原文

詩思在灞陵橋上 微吟就 林岫便已浩然
野興在鏡湖曲辺 獨往時 山川自相映發

詩思は灞陵橋の上に在り、微吟就るとき、林岫便ち已に浩然たり
野興は鏡湖曲の辺りに在り、独り往く時、山川自ずから相映発す

灞陵橋(はりようきょう)、灞陵は地名で、長安の東にあり、漢の文帝を葬った場所。人と別れを惜しむ橋として有名;林岫(りんゆう)、林や山の岩穴;浩然(こうぜん)、広々と広がる;野興(やきょう)、野山・自然を興じること;鏡湖曲(きょうこきょく)、鏡湖は浙江省紹興の南にある湖;映発(えいはつ)、美しさを発する、照り映える

承 意訳

詩を作ろうとするならば、別れの橋の上が良い
その場所でかすかに口ずさむと、林や岩穴までもが風情を持って広がります

自然を楽しむには、鏡湖曲辺りの静かなところが良い
その場所を一人で訪れると、山と川が自然と照り映えてきます

転 別視点

何かをしようとすれば、環境が重要で、環境が整えば自然と目的は到達できます

風情のある詩を作るのに、わいわいがやがやのパーティー会場ではアイデアが浮かびません

自然を楽しもうとしているのに、高層ビルの一室ではどうにもなりません

結 まとめ

何かをしようとした際は、適切な環境はどんな環境かを検討し、適切な環境の下で行動するように努める

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