後集035 平凡・平易な日常にこそ、価値がある

後集021-040

起 原文

禪宗曰 饑来喫飯倦来眠
詩旨曰 眼前景致口頭語
葢極髙寓於極平 至難出於至易 有意者反遠 無心者自近也

禅宗に曰く、「饑え来たれば飯を喫し、倦来たれば眠る」と
詩旨に曰く、「眼前の景致、口頭の語」と
蓋し、極高は極平に寓し、至難は至易に出づ、有意の者は反って遠く、無心の者は自から近し

景致(けいち)、自然のありさまや趣き

承 意訳

禅の教えにあります「お腹がすけばご飯を食べる、眠くなれば眠る(ただ無心で)」と

詩の教えにあります「眼前の景色は、話し言葉の中に」と

思うに、最も高度なものは平凡の中に存在し、最も困難なものは平易なものの中に生じる

考えすぎると真実から離れ、無心であれば自然と真実に近づく

転 別視点

日常の中に真実があり、それを認識することがこの世の定めを理解することに繋がります

難解な言葉を並べて、真実を小難しく説明する人は、実は真実を理解していない場合は多い

そうならないように自分を戒めましょう

結 まとめ

平易な言葉、日常の中にこそ、人間の真実が存在します。平凡、平易なものに価値を見出せるようにする。

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