後集001 自分に素直な生き方をする

後集001-020

起 原文

談山林之樂者 未必真得山林之趣
厭名利之談者 未必盡忘名利之情

山林の楽しみを談ずる者は、未だ必ずしも真に山林の趣きを得ず
名利の談を厭う者は、未だ必ずしも尽く名利の情を忘れず

承 意訳

山林の自然の中で過ごす楽しみを殊更に強調する者は、本当の山林の趣きを理解していない

名利も同じで名利の話をすることを嫌う者は、関心があるからこそ嫌いのであって、まだまだ関心が薄れていない(執着している)

転 別視点

自然の趣きを周囲に強調する人は、まだまだ都会の雑踏を恋しがる情が残っていることの裏返し

名利を嫌う人は、まだまだ名利に囚われていることの裏返し

そのような人は、引退するのはまだ早いということなので、現役バリバリの生活に戻ってはいかがでしょうか

結 まとめ

自然の趣きを好んでも、それのみにこだわる必要はありません。名利への執着をなくそうとしても、無理ならばなくさなくても良いでしょう。自分に素直な生き方をしましょう。

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