人間考察

後集041-060

後集057 少し距離を置いた視点で自分を振り返る

起 原文 自老視少 可以消奔馳角逐之心自瘁視栄 可以絶紛華靡麗之念 老自り少を視れば、以て奔馳角逐の心を消すべし瘁自り栄を視れば、以て紛華靡麗の念を絶つべし 奔馳角逐(ほんちかくろう)、功名を駆け回り、追いかけること;紛...
後集041-060

後集056 貪欲と煩悩は表裏一体

起 原文 世人只縁認得我字太真故多種種嗜好 種種煩悩前人云 不複知有我 安知物為貴又云 知身不是我 煩悩更何侵真破的之言也 世人、只我の字を認め得ること太だ真なるに縁る故に種々の嗜好、種々の煩悩多し前人云う、「複我有ることを知...
後集041-060

後集054 穏やかで、風流な時間を楽しもう!

起 原文 讀易暁窓 丹砂研松間之露談経午案 寶磬宣竹下之風 易を暁窓に読みて、丹砂を松間の露に研く経を午案に譚りて、宝磬を竹下の風に宣ぶ 暁窓(ようそう)、静かな朝の窓辺;丹砂(たんさ)、朱墨;午案(ごあん)、午後;宝磬...
後集041-060

後集047 外見にとらわれずに、物事の本質を見極める

起 原文 一字不識 而有詩意者 得詩家真趣一偈不参 而有禪味者 悟禪教玄機 一字をも知らずして、而も詩意有る者は、詩家の真趣を得る一偈にも参せずして、而も禅味有る者は、禅教の玄機を悟る 詩意(しい)、詩心、詩情;一偈(い...
後集041-060

後集045 大自然を肌で感じ、芸術をゆっくりと鑑賞する

起 原文 徜徉於山林泉石之閒 而塵心漸息夷猶於詩書圖画之内 而俗氣潜消故 君子雖不玩物喪志 亦常借境調心 山林泉石の閒に徜徉して、而ち塵心漸く息む詩書図画の内に夷猶せば、而ち俗気潜かに消す故に君子、物を玩びて志を喪わずと雖も、...
後集041-060

後集044 足るを知れば、穏やかな幸せがやって来る

起 原文 我不希栄 何憂乎利禄之香餌我不競進 何畏乎仕官之危機 我栄を希はざれば、何ぞ利祿の香餌を憂へん我進を競はずんば、何ぞ仕官の危機を畏れん 承 意訳 繁栄を望むことをやめれば、高報酬の誘惑には心動かされること...
後集041-060

後集043 自分を含めたいろいろな事象を広い視野で観察する

起 原文 竹籬下 忽聞犬吠鶏鳴 恍似雲中世界芸窓中 雅聴蝉吟鴉噪 方知静裡乾坤 竹籬の下、忽ち犬吠え鶏鳴くを聞けば、恍として雲中の世界に似たり芸窓の内、雅に蝉吟き鴉噪ぐを聴けば、方に静裡の乾坤を知る 竹籬(ちくり)、竹垣...
後集041-060

後集042 心も身体も余裕を持つように

起 原文 此身常放在閒処 栄辱得失 誰能差遺我此心常安在静中 是非利害 誰能瞞昧我 此の身 常に閒処に放在せば、栄辱得失 誰か能く我を差遺せん此の心 常に静中に安在せば、是非利害 誰か能く我を瞞昧せん 差遺(さけん)、公...
後集021-040

後集040 シンプルに本質を表現すると、美しく光り輝く

起 原文 袞冕行中 着一藜杖的山人 便増一段髙風漁樵路上 著一袞衣的朝士 転添許多俗氣固知濃不勝淡 俗不如雅也 袞冕の行中に、一の藜杖的の山人を着くれば、便ち一段の高風を増す漁樵の路上に、一の袞衣の朝士を著くれば、転た許多の俗...
後集021-040

後集038 心の余裕が、記憶を含めた人間の能力を左右する

起 原文 時當喧雑 則平日所記憶者 皆漫然忘去境在清寧 則夙昔所遺忘者 又恍爾現前可見静躁稍分 昏明頓異也 時、喧雑に当れば、則ち平日記憶する所の者も、皆漫然として忘れ去る境、清寧に在れば、則ち夙昔遺忘する所の者も、又恍爾とし...
後集021-040

後集031 周囲の雑音は無視して、自分流にこだわる

起 原文 矜名 不若逃名趣練事 何如省事閒 名に矜るは、名を逃るるの趣あるに若かず事を練るは、何ぞ事を省くの閒なるに如かん 承 意訳 名声を世の中に響かせるよりは、目立たないように生活するようが風情がある 何...
後集021-040

後集027 確固とした価値観があれば、周囲からの評価は気にならない

起 原文 隠逸林中無栄辱 道義路上無炎涼 隠逸林中に栄辱無し、道義路上に炎涼無し 承 意訳 山林の世間から離れた環境では、名誉や屈辱のような世俗のものはない 道義に沿った生き方をしていれば、人情が暖かくなった...
後集001-020

後集014 外見を気にするよりも、心の「内面」を磨く

起 原文 寒燈無焔 敝裘無温 総是播弄光景身如槁木 心似死灰 不免堕落頑空 寒灯に焔無く、敝裘に温なきは、総て是れ光景を播弄す身は槁木の如く、心は死灰に似たるは、頑空に堕落するを免れず 焔、ほのお;敝裘(へいきゅう)、破...
後集001-020

後集003 飾るものがなくなったときに、真の姿が現れる

起 原文 鶯花茂而山濃谷艶 総是乾坤之幻境水木落而石痩崕枯 纔見天地之真吾 鴬花茂くして山濃やかに谷艶なる、総て是れ乾坤の幻境なり水木落ちて石痩崕枯れる、纔かに天地の真吾を見る 鴬花(おうか)、鶯が鳴き、花が咲いているこ...
前集221-225

前集225 心静かに、外部からの騒音を断ち、自分の本体を見つめる時間を持つ

起 原文 風恬浪静中 見人生之真境味淡聲希處 識心體之本然 風恬らかに浪静かなる中、人生の真境を見る味淡く声希なる処に、心体の本然を識る 承 意訳 心の中の風は安らかに、心の波も静かなるときに、人生の真の趣きが見え...
前集221-225

前集224 一時の華やかさよりも、継続する地道さ

起 原文 桃李雖艶 何如松蒼栢翠之堅貞梨杏雖甘 何如橙黄橘緑之馨冽信乎 濃夭不及淡久 早秀不如晩成也 桃李は艶なりと雖も、何ぞ松蒼栢翠の堅貞なるに如かん梨杏は甘しと雖も、何ぞ橙黄橘緑の馨冽なるに如かん信なるかな、濃夭は淡久に及...
前集221-225

前集222 良い修行環境が立派な人材を育む

起 原文 子弟者大人之胚胎 秀才者士夫之胚胎此時 若火力不到 陶鋳不純 他日 渉世立朝 終難成個令器 子弟は大人の胚胎、秀才は士夫の胚胎なり此時、若し火力到らず、陶鋳純ならざれば、他日、世を渉り朝に立つとき、終に個の令器を成り...
前集201-220

前集220 言葉選びは慎重に、自己確立にも注意を払う

起 原文 口乃心之門守口不密 洩盡真機意乃心之足防意不嚴 走盡邪蹊 口は乃ち心の門なり口を守ること密ならざれば、真機を洩し尽す意は乃ち心の足なり意を防ぐこと厳ならざれば、邪蹊を走り尽す 真機、心の中の機密、心根;邪蹊(じ...
前集201-220

前集216 重要事項は、感情的なときはダメで、心穏やかなときに決断する

起 原文 不可乗喜而輕諾不可因酔而生嗔不可乗快而多事不可因倦而鮮終 喜びに乗じて諾を軽くすべからず酔に因りて嗔を生ずべからず快に乗じて事を多くすべからず倦に因りて終りを鮮うすべからず 嗔(いかり)、怒り・腹立ち;鮮(すく...
前集201-220

前集208 人物の評価は先入観なしで、事実と自分の感性で判断する

起 原文 聞悪不可就悪 恐為纔夫洩怒聞善不可急親 恐引奸人進身 悪を聞いては、就ち悪むべからず、恐らくは纔夫の怒りを洩らすを為さん善を聞いては、急に親しむべからず、恐らくは奸人の身を進むるを引かん 纔夫(ざんぶ)、しょぼ...
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