人間考察

前集101-120

前集102 文章や人間の品格は(一流の域に達したならば)自然の状態に任せることができる

起 原文 文章做到極處 無有他竒只是恰好人品做到極處 無有他異只是本然 文章極処になし到れば、他の奇有ること無し只だ是れ恰好人品極処になし到れば、他の異有ること無し只だ是れ本然 恰好(かっこう)、ちょうど似つかわしいさま...
前集081-100

前集100 富貴叢中に育った者は、清貧の心を持つべし

起 原文 生長冨貴叢中的 嗜欲如猛火 權勢似烈焔若不帯些清冷氣味 其火焔不至焚人 必将自爍矣 富貴叢中に生長する的は、嗜欲は猛火の如く、権勢は烈焔に似たりもしその清冷の気味を帯びざれば、その火焔、人を焼くに至らざれば、必ずや将...
前集081-100

前集099 逆境は人間を育て、順境は人間をダメにする

起 原文 居逆境中 周身皆鍼砭薬石 砥節礪行而不覺處順境内 滿前盡兵刄戈矛 銷膏靡骨而不知 逆境の中に居れば、周身皆鍼砭薬石、節を砥ぎ行いを磨いて覚えず順境の内に処れば、満前悉く兵刄戈矛、膏を銷し骨を靡して知らず 鍼砭薬...
前集081-100

前集097 周囲の世界をどう感じるかは自分の心の中次第

起 原文 此心常看得圓滿 天下自無欠陥之世界此心常放得寛平 天下自無険側之人情 この心 常に看得て円満ならば、天下自ずから欠陥の世界なからんこの心 常に放ち得て寛平ならば、天下自ずから険側の人情なからん 圓滿(えんまん)...
前集081-100

前集094 今の幸せは先祖に感謝、子孫の幸福には責任を持つ

起 原文 問祖宗之徳澤 吾身所享者是當念其積累之難問子孫之福祉 吾身所貽者是要思其傾覆之易 祖宗の徳澤を問わば、吾が身に享くる所のもの是なりまさに其の積累の難きを念ふべし子孫の福祉を問わば、吾が身にのこす所のもの是なり其の傾覆...
前集081-100

前集093 その人の行動 = その人の価値

起 原文 平民肯種徳施惠 便是無位的公相士夫徒貪權市寵 竟成有爵的乞人 平民あえて徳を植え恵を施こさば、すなわち是れ無位的の公相なり士夫いたずらに権を貪りて寵をうらば、ついに有爵的の乞人となる 無位的公相、位のない王公宰...
前集081-100

前集092 人の価値は後半生で決まる

起 原文 聲妓晩景従良 一世之胭花無碍貞婦白頭失守 半生之清苦倶非語云看人只看後半截真名言也 声妓も晩景に良に従えば、一世の胭花障りなし貞婦も白頭に守を失えば、半生の清守ともに非なり語に云う「人を看るには、只だその後半截を看よ...
前集081-100

前集088 逆境の中で得られる「心」こそ真の「心」

起 原文 静中静非真静動處静得来 纔是性天之真境樂處樂非真樂苦中樂得来 纔見心體之真機 静中の静は真の静にあらず動処に静を得来たって、わずかに是れ性天の真境なり楽処の楽は真の楽にあらず苦中に楽を得来たって、わずかに心體の真機を...
前集061-080

前集067 「善を誇る者」よりは「悪を恥じる者」の方が道は開ける

起 原文 為悪而畏人知 悪中猶有善路為善而急人知 善處即是悪根 悪を為して人の知るを畏るは、悪中なお善路有り善を為して人の知るを急ぐは、善処すなわち是れ悪根なり 承 意訳 悪いことをして人にそれを知られるのを畏れる...
前集061-080

前集064 名誉欲・野心が根源では、清貧の実践も、偉大な事業も全て無駄

起 原文 名根未抜者 縦輕千乗甘一瓢 総堕塵情客氣未融者 雖澤四海利萬世 終為剰技 名根未だ抜けざる者は、たとえ千乗を軽んじ一瓢に甘んずるも、総て塵情に堕つ客気未だ融けざる者は、四海を澤し萬世を利すといえども、終に剰技と為る ...
前集061-080

前集062 一流の者は安定した心を持ち、二流者は周囲からの承認欲求を持つ

起 原文 真亷無亷名立名者正所以為貧大巧無巧術用術者乃所以為拙 真廉は廉名無し、名を立つる者は、正に貧と為す所以なり大功は功術無し、術を用いる者は、乃ち拙と為す所以なり 真廉、正に清廉潔白な者;大功、偉大な巧者 承...
前集001-020

前集009 一人静かな環境で、自分を振り返る時間を作る

起 原文 夜深人静 獨坐觀心 始覺妄窮而真獨露毎於此中 得大機趣既覺真現而妄難逃 又於此中 得大慚忸 夜深く人静かなるとき、独り坐して心を観れば、始めて妄窮まりて真独り露はるるを覚えるつねにこの中に於て、大機趣を得ん既に真現じ...
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