ゆず

前集121-140

前集139 人徳は才能よりも上位に位置 ⇒ 徳を磨くことに重点をおく

起 原文 徳者才之主 才者徳之奴有才無徳 如家無主而奴用事矣幾何不魍魎猖狂 徳は才の主 才は徳の奴才あって徳なきは 家に主なくして奴事を用いるが如し幾何が魍魎にして猖狂せざらん 魍魎(もうりょう)、水の神。山や川に住む化...
前集121-140

前集138 悪行はオープンに、善行はひっそりと実践

起 原文 悪忌陰 善忌陽故悪之顕者禍淺 而陰者禍深善之顕者㓛小 而陰者㓛大 悪は陰るるを忌み、善は陽はるを忌む故に悪の顕はるる者は禍浅くして、陰るる者は禍深し善の顕はるる者は功小にして、陰るる者は功大なり 承 意訳 ...
前集121-140

前集137 正しい信念・行動も、8分目に控える

起 原文 爵位不宜太盛太盛則危能事不宜盡畢盡畢則衰行誼不宜過髙過髙則謗興而毀来 爵位は宜しくはなはだ盛んなるべからずはなはだ盛んなれば則ち危し能事はことごとく畢るべからずことごとく畢れば則ち衰う行誼過ぎて高るべからず過ぎて高け...
前集121-140

前集136 客観的な評価は明確に、感情的な評価は曖昧に

起 原文 㓛過不容少混混則人懐惰堕之心恩仇不可大明明則人起携弐之志 㓛過は少しも混すべからず混すれば則ち人惰堕の心を懐く恩仇は大いに明らかにすべからず明らかにすれば則ち人携弐の志を起す 惰堕(だたい)、生活が乱れること、...
前集121-140

前集135 身近な人との人間関係には、特に冷静さが必要

起 原文 炎涼之態 冨貴更甚於貧賎妬忌之心 骨肉尤狠於外人此處若不當以冷腸 御以平氣 鮮不日坐煩悩障中矣 炎涼の態、富貴は更に貧賎より甚し妬忌の心は、骨肉尤も外人より狠し此この処、若し当たるに冷腸を以てし、御するに平気を以てせ...
前集121-140

前集134 一つの価値観ではなく、多面性を持った価値観を考慮

起 原文 有妍必有醜為之對我不誇妍 誰能醜我有潔必有汚為之仇我不好潔 誰能汚我 妍有れば必ず醜有って之が対為す我、妍に誇らずんば、誰か能く我を醜とせん潔有れば必ず汚有って之が仇を為す我、潔を好まずば、誰か能く我を汚さん ...
前集121-140

前集133 家族とは、利害関係を超越した集団

起 原文 父慈子孝 兄友弟恭縦做倒極處 倶是合當如此着不得一毫感激的念頭如施者任徳 受者懐恩 便是路人 便成市道矣 父は慈、子は孝、兄は友、弟は恭縦ひ極処に做し到るも、倶に是れ、合に此の如くなるべくし一毫の感激的の念頭も着け得...
前集121-140

前集132 偉大な業績は、地味で小さな努力の積み重ね

起 原文 青天白日的節義 自暗室屋漏中培来旋乾転坤的經綸 自臨深履薄處操出 晴天白日的の節義は、暗室屋漏の中より培い来る旋乾転坤的の經綸は、 臨深履薄の処より操り出す 晴天白日、心にやましい所が全くないこと;暗室屋漏(あ...
前集121-140

前集131 先入観や周囲の噂で、自分の行動を決定してはいけない

起 原文 善人未能急親 不宜預揚恐来讒譛之奸悪人未能輕去 不宜先發恐招媒蘗之禍 善人未だ急に親しむこと能はざれば、宜しく予め揚ぐべからず恐らくは讒譛の奸を来さん悪人未だ軽々しく去る能わざれば、宜しく先ず発すべからず恐らくは媒蘗...
前集121-140

前集130 自己を確立し、柔軟性を持ち、私情を挟まずに大局を見る

起 原文 毋因群疑而阻獨見毋任己意而癈人言毋私小惠而傷大體毋借公論以快私情 群疑に因って獨見を阻むることなかれ己の意に任せて人言を廃することなかれ小恵を私して大體をやぶることなかれ公論を借りて以て私情を快くすることなかれ ...
前集121-140

前集129 思慮深さと未来への推察はバランスよく心に持つ

起 原文 害人之心不可有 防人之心不可無 此戒疎於慮也寧受人之欺 毋逆人之詐 此警傷於察也二語竝在 精明而渾厚矣 人を害するの心は有るべからず、人を防ぐの心は無かるべからず、此れ慮りに疎きを戒むる(いましむる)なり寧ろ人の欺き...
前集121-140

前集128 一個人も、社会全体も、自然の法則に則れば理想の世界になる

起 原文 吾身一小天地也使喜怒不愆 好悪有則 便是燮理的㓛夫天地一大父母也使民無怨咨 物無氛疹 亦是敦睦的氣象 我が身は一の小天地なり喜怒をして愆らす、好悪をして則有らしめば、すなわち是れ燮理的の工夫なり天地は一大父母なり民を...
前集121-140

前集127 逆境・困窮の試練は、身心の成長に必須

起 原文 横逆困窮 是煅煉豪傑的一副鑢錘能受其煅煉則身心交益不受其煅煉則身心交損 横逆困窮は、是れ豪傑を鍛煉する的の一副の鑢錘なりよく其の煅煉を受ければ、則ち身心交々益す其の煅煉を受けざれば、則ち身心交々損す 横逆、我...
前集121-140

前集126 相手の落ち度には、相手がそれに気づくようにほのめかす

起 原文 覺人之詐 不形於言受人之侮 不動於色此中有無窮意味 亦有無窮受用 人の詐りを覚りて、言に形はさず人の侮りを受けて、色に動かさずこの中に、無窮の意味有り、また無窮の受用有り 無窮(むきゅう)、言葉に言い尽くしが...
前集121-140

前集125 問題点が何かを「理解」して「行動」する

起 原文 勝私制欲之㓛 有曰識不早 力不易者有曰識得破 忍不過者葢識是一顆照魔的明珠 力是一把斬魔的慧剣両不可少也 私に勝ち欲を制するの功は、識ること早からざれば、力易からずという者有り識の得て破るも忍過ぎずという者有り蓋し識...
前集121-140

前集124 世の中、常に変化します。今の苦痛は、明日は別物に。

起 原文 霽日青天 倏變為迅雷震電疾風怒雨 倏轉為朗月晴空氣機何常 一毫凝滞太虗何常 一毫障塞人心之體 亦當如是 霽日青天、たちまち変じて迅雷震電と為り疾風怒雨、たちまち転じて朗月晴空と為る氣機何ぞ常ならん、一毫の凝滞なり太虗...
前集121-140

前集123 心の中は、緩急両者をバランス良く保つ

起 原文 念頭昏散處 要知提醒念頭喫緊時 要知放下不燃恐去昏昏之病 又来憧憧之擾矣 念頭昏散の処は、提醒を知らんことを要す念頭喫緊の時は、放下を知らんことを要すしからざれば、恐らくは昏昏の病を去って、また憧憧の擾を来さん ...
前集121-140

前集122 無口な人、怒りっぽい人、自我自賛な人と交流は、まずは様子をみる

起 原文 遇沈沈不語之士 且莫輸心見悻悻自好之人 応須防口 沈沈として語らざるの士に遇はば、しばらく心のいたすなかれ悻悻自ら好するの人を見ば、まさに須らく口を防ぐべし 好する(よみする)、称賛する。称揚する;悻悻(こうこ...
前集121-140

前集121 他人の欠点は取り繕う。頑固さには、柔軟性で対応

起 原文 人之短處要曲為弥縫如暴而揚之 是以短攻短人有頑的要善為化誨如忿而嫉之 是以頑濟頑 人の短処は、つぶさに念を入れて弥縫を為すことを要すもし暴して之を揚ぐれば、是れ短を以て短を攻むるなり人頑有る的は、善く化誨を為すことを...
前集101-120

前集120 禁戒四箇条:偏信、自己過信、優越感、嫉妬

起 原文 毋偏信而為奸所欺毋自任而為氣所使毋以己之長而形人之短毋因己之拙而忌人之能 偏信して、奸に欺かるることなかれ自任して、気に使わるることなかれ己の長を以て、人の短をあらわすことなかれ己の拙に因って、人の能を忌むことなかれ...
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