前集119 心が燃えているときこそ、冷静な心が必要

前集101-120

起 原文

當恕火慾水正騰沸處 明明知得 又明明犯着
知的是誰 犯的又是誰
此處能猛然転念 邪魔便為真君矣

恕火慾水の正に騰沸する処に当り、明明に知得し、また明明に犯着す
知る的は是れ誰ぞ、犯す的は又是れ誰ぞ
此の処よく猛然として念を転ずれば、邪魔すなわち真君と為らん

恕火慾水(どかようすい)、憤怒は猛火の如く、欲念は洪水の如く;騰沸(とうふつ)、湧き上がること;知得(ちとく)、怒欲を知ること;犯着(はんちゃく)、犯は抑える、着は得る、怒欲の念を抑え得ること

承 意訳

猛火の怒りと洪水のような欲望がまさに湧き上がるときは、誰もが間違いを犯してしますが、明らかにその感情をコントロールできる者がいます。

毅然として意識を転換すれば、邪念は退散し心のあるべき姿が見えてきます。

転 別視点

怒りや欲情が盛んなときはなにかと間違いを犯してしまいます。でも、そこはぐっとこらえて我を見つめ直します。冷静になれば、何が正しくて、何が間違えているかを認識することができます。

スポーツ選手は、競技の際は燃える心で自分を叱咤激励すると同時に冷静な心で戦略・戦術を練ります。両者を持ち合わせれば、百戦危うからずです。

結 まとめ

心が燃えているときこそ、冷静な心を持ち合わせる必要があります。

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