前集111 一瞬の私利私欲が生涯に汚点を残す

前集101-120

起 原文

公平正論 不可犯手
一犯則貽羞萬世
權門私竇 不可着脚
一着則點汚終身

公平正論は手を犯すべからず
一たび犯せば則ち羞じを萬世にのこす
権門私竇は脚を着くべからず
一たび着くれば則ち終身の點汚す

私竇(しとう)、竇は穴、私竇は私利を営む人々の巣窟;點汚す(てんおす)、けがれ、点々としみがつくように汚れること

承 意訳

公平で無私な道理にかなった意見に対して、私情を挟んで反対してはいけません

一度私情を挟めば後世まで恥を残します

権勢が誇ったり私利私欲の人々の巣窟に足を踏み入れてはいけません

一度踏み入れたならば生涯汚点を残します

転 別視点

いわゆる「魔が差す」ことを警めています。

公平で道理にかなった行いをしていても、一度の過ちに足をすくわれます。素晴らしい業績を上げた歴史上の人物でも、私利私欲で行った一つの行動のみが歴史に名を遺すことがあります。

私利私欲をモットーとする集団に足を踏み入れたならば、公正な価値観はガラガラを崩れてしまいます。仮に元の価値観に戻ることができたとしても、生涯の汚点になります。

魔が差したという言い訳は通じません。

結 まとめ

一瞬の私利私欲がその人の生涯に汚点を残します。自分を常に律する必要がありますね。

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