前集005 耳が痛いような忠言・諫言こそが、人間を成長させる

前集001-020

起 原文

耳中常聞逆耳之言 心中常有拂心之事 纔是進徳修行的砥石
若言言悦耳 事事快心 便把此生埋在鴆毒中矣

耳中常に逆らうの言を聞き、心中常に心にもどる事あれば、わずかにこれ進徳修行的の砥石なし。
もし言々耳を悦ばし、事々心を快にせば、すなわちこの生をとりて鴆毒の中に埋在す。

承 意訳

耳が痛い忠言・諫言や、自分にとって耳障りな言葉があってこそ、初めて自分に欠けている点に気づくことができます。つまり、自分の徳を磨くための砥石のような役割を持ちます。

逆に、追従軽薄な、心に快適な言葉は、徳を磨くことにはつながらず、自分の人生を毒薬の中に埋めてしまうようなものです。

転 別視点

心の安定を保つためには、自分が重要であるという考え方がある程度は必要です。自分にとって耳が痛い言葉は、自分の成長に欠かせない要素ですが、自分を肯定する言葉も同じくらい重要です。

ただ、追従軽薄な”純粋なおべっか”は自分をダメにしてしまいそうですが。

結 まとめ

自分にとって、耳が痛いような忠言・諫言こそが、自分の成長に必要で、耳を傾けるように心がけたいです。

Follow me!

PAGE TOP