後集021 足るを知り、善行に努めよう

後集021-040

起 原文

都来眼前事 知足者仙境 不知足者凡境
総出世上因 善用者生機 不善用者殺機

都て眼前に来たる事は、足るを知る者には仙境、足るを知らざる者には凡境
総て世上に出ずる因は、善く用うる者には生機、善く用いざる者には殺機

都(すべ)て、全て;仙境(せんきょう)、仙人が住む(かと思われるほどの)俗界を離れた所、理想郷;凡堺、凡夫 (ぼんぶ) の境界。 迷いの境地:生機(せいき)、活き活きとした感じ

承 意訳

眼の前に現れる全ての物事は、「足るを知る」者には理想郷に映るが、「足るを知らざる」者には俗世間に映る

全ての世の中の因縁は、善用に使えば活き活きとなり、善用に使わなければ悪い働きになってしまう

転 別視点

自分の心持ち次第で、周囲の環境は美しくも、醜くも変化します
⇒ 美しい心を持て

与えられた因縁も、善い方向に使わねば、結局意味をなさない
⇒ 善行に努めよ

結 まとめ

足るを知り、善行に努めれば、心穏やかに過ごすことができます

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