ゆず

後集021-040

後集034 シンプルライフで、自分の趣を感じとる

起 原文 悠長之趣 不得於醲釅 而得於啜菽飲水惆悵之懐 不生於枯寂 而生於品竹調絲固知濃所味常短 淡中趣獨真也 悠長の趣は、醲釅に得ずして、菽を啜り水を飲むに得惆悵の懐は、枯寂に生ぜずして、竹を品し絲を調ぶるに生ず固に知る、濃...
後集021-040

後集033 一喜一憂せずに、おおらかに生きる

起 原文 孤雲出岫 去留一無所係朗鏡懸空 静躁両不相干 孤雲、岫を出ずるも、去留は一も係る所なし朗鏡、空に懸るも、静躁は両つながら相干さず 岫(しゅう)、山の洞穴;去留、行くか滞在するか;朗鏡(ろうきょう)、曇りのない鏡...
後集021-040

後集032 真実をとらえて悠々自適に

起 原文 嗜寂者 觀白雲幽石而通玄趨栄者 見清歌妙舞而忘倦唯自得之士 無喧寂 無栄枯 無往非自適之天 寂を嗜む者は、白雲幽石を観て玄に通ず栄に趨る者は、清歌妙舞を見て倦を忘る唯、自得の士は、喧寂無く、栄枯無く、往くとして自適の...
後集021-040

後集031 周囲の雑音は無視して、自分流にこだわる

起 原文 矜名 不若逃名趣練事 何如省事閒 名に矜るは、名を逃るるの趣あるに若かず事を練るは、何ぞ事を省くの閒なるに如かん 承 意訳 名声を世の中に響かせるよりは、目立たないように生活するようが風情がある 何...
後集021-040

後集030 足るを知る者は、人生を楽しむことを知る!

起 原文 貪得者 分金恨不得玉 封公怨不受侯 權豪自甘乞丐知足者 藜羮旨於膏梁 布袍煖於狐貉 編民不譲王公 得ることを貪る者は、金を分っても玉を得ざるを恨み、公に封ぜられて侯を受けざるを怨む権豪なるも自から乞丐に甘んず足ること...
後集021-040

後集029 何かをスタートするには、引き際も念頭に置いておく

起 原文 進歩処 便思退歩 庶免觸藩之渦着手時 先圖放手 纔脱騎虎之危 歩を進むる処、便ち歩を退くるを思はば、庶んど藩に触るるの禍を免れん手を着くる時、先ず手を放つことを図らば、纔かに虎に騎るの危きを脱れん 藩(まがき)...
後集021-040

後集028 「辛い状況」も自分の価値観を変えて、楽しむ余裕を持つ

起 原文 熱不必除 而除此熱悩 身常在清凉台上窮不可遣 而遣此窮愁 心常居安樂窩中 熱は必ずしも除かず、而も此の熱悩を除けば、身は常に清凉台上に在らん窮は遣るべからず、而も此の窮愁を遣らば、心は常に安楽窩中に居らん 承 ...
後集021-040

後集027 確固とした価値観があれば、周囲からの評価は気にならない

起 原文 隠逸林中無栄辱 道義路上無炎涼 隠逸林中に栄辱無し、道義路上に炎涼無し 承 意訳 山林の世間から離れた環境では、名誉や屈辱のような世俗のものはない 道義に沿った生き方をしていれば、人情が暖かくなった...
後集021-040

後集026 日頃から物事の本質を見極める

起 原文 忙処不乱性 須閒処心神養得清死時不動心 須生時事物看得破 忙処に性を乱さざらんとせば、須く閒処に心神を養い得て清かるべし死時に心を動かさざらんとせば、須く生時に事物を看得て破るべし 心神、精神 承 意訳 ...
後集021-040

後集025 清も濁も楽しむ

起 原文 爭先的經路窄 退後一歩自寛平一歩濃艶的滋味短 清淡一分自悠長一分 先を争う的の径路は窄く、一歩を退後すれば、自ら一歩を寛平にす濃艶的の滋味は短かく、一分を清淡にすれば、自ら一分を悠長にす 寛平(かんぺい)、地形...
後集021-040

後集024 色欲に走り過ぎず、名利にこだわり過ぎず、中庸を歩む

起 原文 色慾火熾 而一念及病時 便興似寒灰名利飴甘 而一想到死地 便味如嚼蝋故人常憂死慮病 亦可消幻業而長道心 色慾火のごとく熾んなるも、而も一念病時に及べば、便ち興寒灰に似たり名利飴のごとく甘きも、而も一想死地に到らば、便...
後集021-040

後集023 時には自然を楽しむ心の余裕がほしい

起 原文 松澗辺 携杖獨行 立処雲生破衲竹窓下 枕書髙臥 覺時月侵寒氈 松澗の辺、杖を携えて独行すれば、立つ処、雲は破衲に生じ竹窓の下、書を枕して高臥すれば、覚むる時、月は寒氈を侵す 松澗(しょうかん)、松林の中の谷川;...
後集021-040

後集022 豪奢にはこだわらず、気楽に人生を楽しもう!

起 原文 趨炎附勢之禍 甚惨亦甚速棲恬守逸之味 最淡亦最長 炎に趨り、勢いに附くの禍いは、甚だ惨にして、亦甚だ速やかなり恬に棲み、逸を守るの味は、最も淡にして、亦最も長し 恬(てん)、気にかけないで平然としているさま;逸...
後集021-040

後集021 足るを知り、善行に努めよう

起 原文 都来眼前事 知足者仙境 不知足者凡境総出世上因 善用者生機 不善用者殺機 都て眼前に来たる事は、足るを知る者には仙境、足るを知らざる者には凡境総て世上に出ずる因は、善く用うる者には生機、善く用いざる者には殺機 ...
後集001-020

後集020 無の境地となり、穏やかな日々を楽しむ

起 原文 損之又損 栽花種竹 儘交還烏有先生忘無可忘 焚香煮茗 総不問白衣童子 之を損して又損す 花を栽え竹を植え、儘く烏有先生に交還す忘るべき無きを忘れ、香を焚き茗を煮て、総て白衣の童子に問はず 烏有先生、無心無欲の人...
後集001-020

後集019 自分の考え方一つで、周囲の環境は良くも悪くも変化する

起 原文 延促由於一念 寛窄係之寸心故機閒者 一日遥於千古意廣者 斗室寛若両閒 延促は一念に由り、寛窄は之を寸心に係く故に機の閒なる者は、一日も千古より遥かなり意の広き者は、斗室寛きこと両閒の若し 延促(えんそく)、時間...
後集001-020

後集018 道理を理解したうえで、自分の生き方を楽しむ

起 原文 競逐聴人 而不謙盡酔括淡適己 而不誇獨醒此釋氏所謂 不為法纏 不為空纏 身心両自在者 競逐は人に聴せ、而も尽く酔うを嫌わず恬淡己に適して、而も独り醒むを誇らず此れ釈氏の所謂、法のためにに纏せられず、空のために纏せられ...
後集001-020

後集017 仙人と俗人の両者の心を持って人生を楽しむ

起 原文 有浮雲冨貴之風而不必岩棲穴処無膏肓泉石之癖而常自酔酒耽詩 富貴を浮雲とするに風有りて而れども必ずしも岩棲穴処せず泉石に膏肓するの癖無くして而れども常に自ら酒に酔い詩に耽る 泉石(せんせき)に膏肓(こうこう)、山...
後集001-020

後集016 人生に無駄な経験はありません

起 原文 従冷視熱 然後知熱処之奔馳無益従冗入閒 然後覺閒中之滋味最長 冷より熱を視て、然る後に熱処の奔馳に益無きを知る冗より閒に入り、然る後に閒中の滋味、最も長きを覚ゆ 奔馳(ほんち)、奔走 承 意訳 冷静...
後集001-020

後集015 悩み事は即断即決でさっぱりした人生を

起 原文 人肯當下休 便當下了若要尋個歇処 則婚嫁雖完 事亦不少僧道雖好 心亦不了前人云 如今休去便休去 若覓了時無了時見之卓矣 人肯て当下に休せば、便ち当下に了せん若し、個の歇む処を尋ねんこと要れば、則ち婚嫁完しと軀も、事も...
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