後集012 物質的な豊かさよりも、心の豊かさを優先する

後集001-020

起 原文

山河大地 已属微塵
而況塵中之塵
血肉身軀 且歸泡影
而況影外之影
非上上智 無了了心

山河大地、已に微塵に属す
而るを況や塵中の塵をや
血肉身軀、且つ泡影に帰す
而るを況や影外の影をや
上々の智に非ざれば、了々の心無し

血肉身軀(けつにくしんく)、人間の身体

承 意訳

この世の中の山河大地であっても、いつかは粉々になる運命にあります

そうであれば、その中の小さな存在である私たちは塵の中の塵であり、最終的には粉々になります

人間の肉体は、泡と影になります

功名は富などの影の部分は、本当に意味がありません

最上級の知恵でなければ、悟りを感じることはできません

転 別視点

物質的な物ははかなく、それを心の糧にすることは意味がありません

全身全霊を持って、心の悟りを開くように思考することが必要です

結 まとめ

人間は、いろいろなこと(生きるために必要最小限のこと以外に)考えることができる生き物で、そこに意味があります。物質的な豊かさを追い求めることには卒業して、心の豊かさを追求してはどうでしょうか。

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