人間関係

前集121-140

前集133 家族とは、利害関係を超越した集団

起 原文 父慈子孝 兄友弟恭縦做倒極處 倶是合當如此着不得一毫感激的念頭如施者任徳 受者懐恩 便是路人 便成市道矣 父は慈、子は孝、兄は友、弟は恭縦ひ極処に做し到るも、倶に是れ、合に此の如くなるべくし一毫の感激的の念頭も着け得...
前集121-140

前集131 先入観や周囲の噂で、自分の行動を決定してはいけない

起 原文 善人未能急親 不宜預揚恐来讒譛之奸悪人未能輕去 不宜先發恐招媒蘗之禍 善人未だ急に親しむこと能はざれば、宜しく予め揚ぐべからず恐らくは讒譛の奸を来さん悪人未だ軽々しく去る能わざれば、宜しく先ず発すべからず恐らくは媒蘗...
前集121-140

前集126 相手の落ち度には、相手がそれに気づくようにほのめかす

起 原文 覺人之詐 不形於言受人之侮 不動於色此中有無窮意味 亦有無窮受用 人の詐りを覚りて、言に形はさず人の侮りを受けて、色に動かさずこの中に、無窮の意味有り、また無窮の受用有り 無窮(むきゅう)、言葉に言い尽くしが...
前集121-140

前集122 無口な人、怒りっぽい人、自我自賛な人と交流は、まずは様子をみる

起 原文 遇沈沈不語之士 且莫輸心見悻悻自好之人 応須防口 沈沈として語らざるの士に遇はば、しばらく心のいたすなかれ悻悻自ら好するの人を見ば、まさに須らく口を防ぐべし 好する(よみする)、称賛する。称揚する;悻悻(こうこ...
前集121-140

前集121 他人の欠点は取り繕う。頑固さには、柔軟性で対応

起 原文 人之短處要曲為弥縫如暴而揚之 是以短攻短人有頑的要善為化誨如忿而嫉之 是以頑濟頑 人の短処は、つぶさに念を入れて弥縫を為すことを要すもし暴して之を揚ぐれば、是れ短を以て短を攻むるなり人頑有る的は、善く化誨を為すことを...
前集101-120

前集120 禁戒四箇条:偏信、自己過信、優越感、嫉妬

起 原文 毋偏信而為奸所欺毋自任而為氣所使毋以己之長而形人之短毋因己之拙而忌人之能 偏信して、奸に欺かるることなかれ自任して、気に使わるることなかれ己の長を以て、人の短をあらわすことなかれ己の拙に因って、人の能を忌むことなかれ...
前集101-120

前集116 素晴らしい才能、清廉潔白な心得は、周囲に隠すように

起 原文 藏巧於拙 用晦而明寓清之濁 以屈為伸真渉世之一壷 藏身之三窟也 巧を拙に蔵し、晦を用いて而して明らかにし清を濁によせ、屈を以って伸と為す真に世を渉るの一壷、身を蔵すの三窟なり 蔵し、かくすこと、人に見せぬこと;...
前集101-120

前集115 相手に対する恩恵は、相手がどう受け取るか次第

起 原文 千金難結一時之歓一飯竟致終身之感葢愛重反為仇 薄極翻成喜也 千金も一時の歓を結び難たく一飯もついに終身の感を致すけだし、愛重ければ反つて仇となり、薄極まつて翻て喜びを成す 承 意訳 大金を恵んでもその場限...
前集101-120

前集113 身内の異変には慌てず、周囲への諫言は機を逸しないように

起 原文 處父兄骨肉之變 宜従容 不宜激烈遇朋友交游之失 宜剴切 不宜優游 父兄骨肉の変に処しては、宜しく従容なるべく、激烈なるべからず朋友交遊の失に遇いては、宜しく剴切なるべく、優遊なるべからず 父兄骨肉、父母や兄弟の...
前集101-120

前集108 対立する2つの要素は常に表裏一体

起 原文 怨因徳彰故使人徳我 不若徳怨之両忘仇因恩立故使人知恩 不若恩仇之倶泯 怨みは徳に因ってあらわる故に人をして我れを徳とせしむるは徳怨ふたつながら忘るるに若かず仇は恩に因って立つ故に人をして恩を知らしむるは、恩仇のともに...
前集101-120

前集105 他人の悪事は忘却し、美点は記憶する

起 原文 不責人小過 不發人陰私 不念人旧悪三者可以養徳 亦可以遠害 人の小過を責めず、人の陰私を発かず、人の旧悪を念はず三者を以て徳を養うべく、また以て害に遠ざかるべし 陰私、人に言えない後ろめたいこと;発く、あばく;...
前集081-100

前集098 周囲との調和を保ちながら、自分の主義主張を実践

起 原文 澹泊之士 必為濃艶者所疑撿飾之人 多為放肆者所忌君子處此 固不可少變其操履 亦不可太露其鋒芒 淡白の士は、必ず濃艶の者のために疑われ検飾の人は、多く放肆の者のために忌まる君子これに処して、固より少しもその操履を変ずべ...
前集081-100

前集096 家人の過失には、穏やかに諭すように忠告する

起 原文 家人有過 不宜暴怒 不宜輕棄此事難言 借他事隠諷之今日不悟 俟来日再警之如春風解凍 如和氣消氷 纔是家庭的型範 家人過ち有らば、宜しく暴怒すべからず、宜しく軽棄すべからず此の事言い難ければ、他事を借りて隠に之を諷せよ...
前集081-100

前集089 善行をするときは、純粋な気持ちで

起 原文 舎己毋處其疑處其疑 即所舎之志多愧矣施人毋責其報責其報 併所施之心倶非矣 己を捨ててその疑いを処することなかれその疑いを処すればすなわち捨つる所の志多く愧づ人に施してはその報を責ることなかれその報を責れば捨つる所の心...
前集061-080

前集079 心の内外からの賊には、静かに全てを見渡す心の余裕を持つ

起 原文 耳目見聞為外賊 情欲意識為内賊只是主人翁 惺惺不昧獨坐中堂 賊便化為家人矣 耳目見聞は外賊たり、情欲意識は内賊たりただ是れ主人翁、惺々不昧にして中堂に独坐せば、賊すなわち化して家人とならん 主人翁、一家の主人公...
前集061-080

前集069 乾性な人、温情のない人、融通が利かない人、この三者とは距離をおく

起 原文 燥性者火熾 遇物則焚寡恩者氷清 逢物必殺凝滞固執者 如死水腐木 生機已絶倶難建㓛業而延福祉 燥性の者は火熾、物に遇えば則ち焚く寡恩の者は氷清、物に遇えば必ず殺す凝滞固執の者は、死水腐木の如し、生気すでに絶ゆともに㓛業...
前集041-060

前集059 富貴名誉は道徳心を持った行動で得る

起 原文 冨貴名譽 自道徳来者 如山林中花 自是舒徐繁衍自㓛業来者 如盆檻中花 便有遷徙癈興若以權力得者 如瓶鉢中花 其根不植 其萎可立而待矣 富貴名誉の、道徳より来る者は、山林中の花の如し、自ら是れ徐々繁栄す功業より来る者は...
前集041-060

前集052 善意は無心で。下心は善意を無駄にする。

起 原文 施恩者 内不見己 外不見人 即斗粟可當萬鐘之惠利物者 計己之施 責人之報 雖百鎰難成一文之㓛 恩を施す者は、内、己を見ず、外、人を見ざれば、則ち斗粟も万鐘の恵みに当るべし物を利する者は、己の施しを計り、人の報いを責め...
前集041-060

前集051 感謝の気持ちは忘れずに、負の感情は捨て去る

起 原文 我有㓛於人不可念 而過則不可不念人有恩於我不可忘 而怨則不可不忘 我れ人に功あらば念(おも)ふべからず、しかして過ちは則ち念はざるべからず人、我れに恩あらば忘るべからず、しかして怨みは則ち忘れざるべからず 念、...
前集021-040

前集035 他人と利害がぶつかるときは、謙虚に対応するのが世渡り上手

起 原文 人情反復 世路崎嶇行不去處 須知退一歩之法行得去處 務加譲三分之㓛 人情反復、世路崎嶇行き去らざるところ、須らく一歩を退くの法をし知るべし行き得去るところ、務めて三分を譲るの功を加えよ 人情反復、人情は軽薄にし...
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