極楽人生

後集021-040

後集021 足るを知り、善行に努めよう

起 原文 都来眼前事 知足者仙境 不知足者凡境総出世上因 善用者生機 不善用者殺機 都て眼前に来たる事は、足るを知る者には仙境、足るを知らざる者には凡境総て世上に出ずる因は、善く用うる者には生機、善く用いざる者には殺機 ...
後集001-020

後集018 道理を理解したうえで、自分の生き方を楽しむ

起 原文 競逐聴人 而不謙盡酔括淡適己 而不誇獨醒此釋氏所謂 不為法纏 不為空纏 身心両自在者 競逐は人に聴せ、而も尽く酔うを嫌わず恬淡己に適して、而も独り醒むを誇らず此れ釈氏の所謂、法のためにに纏せられず、空のために纏せられ...
後集001-020

後集015 悩み事は即断即決でさっぱりした人生を

起 原文 人肯當下休 便當下了若要尋個歇処 則婚嫁雖完 事亦不少僧道雖好 心亦不了前人云 如今休去便休去 若覓了時無了時見之卓矣 人肯て当下に休せば、便ち当下に了せん若し、個の歇む処を尋ねんこと要れば、則ち婚嫁完しと軀も、事も...
後集001-020

後集012 物質的な豊かさよりも、心の豊かさを優先する

起 原文 山河大地 已属微塵而況塵中之塵血肉身軀 且歸泡影而況影外之影非上上智 無了了心 山河大地、已に微塵に属す而るを況や塵中の塵をや血肉身軀、且つ泡影に帰す而るを況や影外の影をや上々の智に非ざれば、了々の心無し 血肉...
後集001-020

後集010 宴会は適宜に切り上げ、自分のために時間を使う

起 原文 賓朋雲集 劇飲淋漓樂矣俄而漏盡燭殘 香銷茗冷 不覺反成嘔咽 令人索然無味天下事率類此 人奈何不早回頭也 賓朋雲のごとく集り、劇飲淋漓として楽しめり俄かにして漏尽き、燭残らば、香銷え、茗冷やかにして、覚えず、反って嘔咽...
後集001-020

後集009 物欲を捨てて、人生を楽しむ

起 原文 心無物欲 即是秋空霽海坐有琴書 便成石室丹丘 心に物欲無ければ、即ち是れ秋空霽海坐に琴書有れば、便ち石室丹丘を成す 秋空霽海(しゅうくうせいかい)、秋の空と雨の上がった海原;石室丹丘(せきしつたんきゅう)、仙人...
後集001-020

後集006 小さなことにこだわらず、大局を見て穏やかな気持ちで生きる

起 原文 聴静夜之鐘聲 喚醒夢中之夢觀澄潭之月影 窺見身外之身 静夜の鐘声を聴いて、夢中の夢を喚び醒す澄潭の月影を観て、身外の身を窺い見る 澄潭(ちょうたん)、水の澄んでいる深い淵 承 意訳 静かな夜の中で鐘...
後集001-020

後集005 心を静めれば、眼前の風情や美しい景観に気づきます

起 原文 得趣不在多盆池拳石間 煙霞具足會景不在遠蓬窓竹屋下 風月自賖 趣を得るは多きに在ず盆池拳石の間に、煙霞具足す景を会するは遠きに在ず蓬窓竹屋の下に、風月は自ずから賖なり 盆池拳石(ぼんちけんせき)、お盆のような小...
後集001-020

後集004 気持ちの持ち方一つで、人生は変わります!

起 原文 歳月本長 而忙者自促天地本寛 而鄙者自隘風花雪月本閒 而勞攘者自冗 歳、本より長くして、而して忙しき者自ら促る天地、本より寛くして、而して鄙しき者自ら隘し風花雪月、本より閒にして、而して労攘の者自ら冗なり 隘(...
後集001-020

後集002 隠居生活とは、何かを争うような心は捨てて、穏やかな心で

起 原文 釣水逸事也 尚持生殺之柄奕棋清戯也 且動戦爭之心可見 喜事不如省事之為適 多能不若無能之全真 水に釣るは逸事なるも、尚お生殺の柄を持す奕棋は清戯なるも、且つ戦争の心を動かす見るべし、事を喜ぶは事を省くの適たるに如かず...
後集001-020

後集001 自分に素直な生き方をする

起 原文 談山林之樂者 未必真得山林之趣厭名利之談者 未必盡忘名利之情 山林の楽しみを談ずる者は、未だ必ずしも真に山林の趣きを得ず名利の談を厭う者は、未だ必ずしも尽く名利の情を忘れず 承 意訳 山林の自然の中で過ご...
前集201-220

前集207 心穏やかに、思いやりの心があれば、幸せになります

起 原文 仁人心地寛舒 便福厚而慶長 事事成個寛舒氣象鄙夫念頭迫促 便禄薄而澤短 事事得個迫促規模 仁人は、心地寛舒なれば、便ち福厚くして慶長く、事々に個の寛舒の気象を成す鄙夫は、念頭迫促なれば、便ち禄薄くして沢短く、事々に個...
前集201-220

前集205 人生には波があると割り切る

起 原文 居盈滿者 如水之将溢未溢切忌再加一滴處危急者 如木之将折未折切忌再加一搦 盈満に居る者は、水の将に溢れんとして、未だ溢れざるが如し切に再び一滴を加うるを忌む危急に処する者は、木の将に折れんとして未だ折れざるが如し切に...
前集201-220

前集204 「心の満足感」を求めるよりは、「心の邪心を払う」ようにする

起 原文 世人以心肯處為樂 却被樂心引在苦處達士以心払處為樂 終為苦心換得樂来 世人は、心の肯う処を以って楽しみと為す 却って楽心に引れて苦処に在り達士は、心の払る処を以って楽しみと為す 終に苦心の為に楽しみを換え得来たる ...
前集201-220

前集203 酒宴、名声、社会的地位、どれもこだわり過ぎないように

起 原文 飲宴之樂多 不是個好人家聲華之習勝 不是個好士子名位之念重 不是個好臣工 飲宴の楽しみ多きは、是れ個の好人家ならず声華の習い勝つは、是れ個の好士子ならず名位の念の重きは、是れ個の好臣工ならず 好人家、品行方正な...
前集181-200

前集195 嫉妬や裏工作とは無縁のキレイな心を大切に

起 原文 讃夫毀士 如寸雲蔽日 不久自明媚子阿人 似隙風侵肌 不覺其損 讃夫毀士は、寸雲の日を蔽うが如し、久しからずして自ら明なり媚子阿人は、隙風の肌を侵すに似たり、その損を覚えず 讃夫毀士(ざんぷきし)、人を讒言する者...
前集181-200

前集186 思いやりと倹約が家庭円満の秘訣

起 原文 居官有二語 曰惟公則生明 惟亷則生威居家有二語 曰惟恕則情平 惟儉則用足 官に居るに二語あり、曰く、「惟公ならば、則ち明を生じ、惟廉なれば則ち威を生ず」家に居るに二語あり、曰く、「惟恕ならば、則ち情平らかに、惟倹なれ...
前集181-200

前集185 自分を確立し、周囲に配慮し、SDGsを心がける

起 原文 不昧己心 不盡人情 不竭物力三者可以為天地立心 為生民立命 為子孫造福 己の心を昧まさず、人の情を尽さず、物の力を竭さず三つの者は、以って天地の為に心を立て、生民の為に命を立て、子孫の為に福を造すべし 昧(くら...
前集181-200

前集184 心を平安を得るには、自分の価値観を確立し、腹を決める

起 原文 忙裡要偸閒 須先向閒時討個欛柄閙中要取静 須先従静處立個主宰不然 未有不因境而遷 随事而靡者 忙裡に閒を偸まんを要せば、須く先ず閒事に向って個の欛柄を討ぬべし閙中に静を取らんと要せば、須らく先ず静処より個の主宰に立つ...
前集181-200

前集181 自己アピールはほどほどに、徳を伴う平凡な行動こそが穏やかさの源

起 原文 陰謀怪習 異行竒能 倶是渉世的禍胎只一個庸徳庸行 便可以完混沌而召和平 陰謀怪習、異行奇能は、倶に是れ世を渉る的の禍胎なり只一個の庸徳庸行、便ち以って混沌を完うして、和平を召くべし 陰謀怪習(いんぼうかいしゅう...
PAGE TOP