前集136 客観的な評価は明確に、感情的な評価は曖昧に

前集121-140

起 原文

㓛過不容少混
混則人懐惰堕之心
恩仇不可大明
明則人起携弐之志

㓛過は少しも混すべからず
混すれば則ち人惰堕の心を懐く
恩仇は大いに明らかにすべからず
明らかにすれば則ち人携弐の志を起す

惰堕(だたい)、生活が乱れること、落ちぶれること;携弐(けいじ)、信頼を裏切ろうとする気持を抱くこと

承 意訳

功労と過失は、混同してはいけません

混同すれば、人は堕落してしまいます

恩愛と怨恨は、きっちりと明確にしてはいけません

明確にすると、忠義の心が離れてしまいます

転 別視点

成功と失敗の評価はしっかりとしないと、部下は何のために仕事をしているのかわからなくなり、「どうでもいいや」という気持ちになります

上司が部下に対して、好き、嫌いを明確にしてしまうと、部下の業績とは別の評価基準が優先されると感じて、「一生懸命やっても、結局好き・嫌いでしょ!」と、モチベーションが下がります

結 まとめ

客観的な評価はしっかりと行うべきですが、感情的な評価は曖昧にしていた方が良いでしょう

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