前集023 説教・指導の際は相手の立場を十分に考慮してから

前集021-040

起 原文

攻人之惡 毋太嚴 要思其堪受
敎人以善 毋過高 當使其可従

人の悪を攻むるに、はなはだ厳なることなかれ、その受くるに堪うるを思うことを要す
人を教うるに善を以てせば、高きに過ぐることなかれ、当にそれをして従うべからしむべし

承 意訳

他人の悪事を指摘ときは、あまりに厳格にしてはいけません。相手が受容できる程度にしておく必要があります。

他人に善行を教えるときは、あまりに高尚なことを期待してはいけません。あまりに高いと相手が従う気になりません。

転 別視点

説教するときは、相手に後悔の念を生じさせなければ意味をなしません。相手を追い込んでしまっては逆効果になります。

善い行いを教えるにしても、その行動がとても実行できないレベルであれば、相手は善行を実行しません。実行することがなければ、その教えは全く意味をなしません。

なにか指示・指導するときは、相手の身になって受け入れ可能なレベルを考慮しながら指示・指導します。

結 まとめ

他人に説教や指導をするとき、何か影響を与えようとするときは、相手の立場になって、効果的な方法で伝えることが大切です。極端な言葉は逆効果になる可能性があります。

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