指導者考

前集061-080

前集076 指導者は、潔白も汚穢も全て受け入れる度量を持つ

起 原文 地之穢者多生物 水之清者常無魚故君子當在含垢納汚之量不可持好潔獨行之操 地の穢れる者は多く物を生ず 水の清める者は常に魚無し故に君子はまさに垢を含み、汚を納るるの量を存すべし潔を好み、独り行くの操を持すべからず ...
前集061-080

前集071 指導者考:自分の成功には沈黙、部下の成功には賞賛を

起 原文 十語九中 未必稱竒 一語不中則愆尤駢集十謀九成 未必歸㓛 一謀不成則訾議叢興君子所以寧黙毋躁 寧拙毋巧 十語九あたるも未ぞ必ずしも奇と称せず、一語あたらざれば則ち愆尤ならび集まる十謀九成るも未だ必ずしも功を帰せず、一...
前集061-080

前集063 指導者は、物欲は捨て、完全円満を求めず

起 原文 欹器以滿覆 撲滿以空全故君子寧居無不居有 寧處缼不處完 欹器は満を以て覆り、撲満は空を以て全し故に君子は寧ろ無に居て有に居らず、缼に処して完に処せず 欹器(いき)=「宥坐の器」(ゆうざのき)、水を入れる容器で、...
前集041-060

前集048 病気や邪心は目に見えないところから発生する

起 原文 肝受病 則目不能視 腎受病 則耳不能聴病受於人所不見 必發於人所共見故君子 欲無得罪於昭昭 先無得罪於冥冥 肝病を受ければ、則ち目視ること能わず、腎病を受ければ、則ち耳聴くを能わず病は人の見ざる所を受けて、必ず人の共...
前集041-060

前集041 君子たる者は、濃艶過ぎても、淡泊過ぎてもダメです

起 原文 念頭濃者 自待厚 待人亦厚 處處皆濃念頭淡者 自待薄 待人亦薄 事事皆淡故君子 居常嗜好 不可太濃艶 亦不宜太枯寂 念頭こまやかなる者は、自ら待つこと厚く、人を待つこともまた厚く、処々皆こまやかなり念頭淡き者は、自ら...
前集021-040

前集039 弟子を教育する環境:悪い習慣を持った人間と隔離する

起 原文 教弟子如養閨女最要嚴出入謹交游若一接近匪人是清浄田中下一不浄種子便終身難植嘉禾 弟子を教えるには閨女を養うが如し最も出入を厳にし、交遊を謹むことを要すもし一たび匪人に接近せば、是れ清浄田中に、一の不浄の種子を下すなり...
前集021-040

前集023 説教・指導の際は相手の立場を十分に考慮してから

起 原文 攻人之惡 毋太嚴 要思其堪受敎人以善 毋過高 當使其可従 人の悪を攻むるに、はなはだ厳なることなかれ、その受くるに堪うるを思うことを要す人を教うるに善を以てせば、高きに過ぐることなかれ、当にそれをして従うべからしむべ...
前集001-020

前集008 人の上に立つ人は「閑の中に緊」「忙の中に閑」を見出す

起 原文 天地寂然不動 而氣機無息少停日月晝夜奔馳 而貞明萬古不易故君子 閒時要有喫緊的心思 忙處要有悠閒的趣味 天地は寂然として動かず、しかも気機は息むことなく、停まること少し。日月は昼夜に奔馳す、しかも貞明は万古にかわらず...
前集001-020

前集003 トップの心得 真意はわかりやすく & 自己アピールは控えめに

起 原文 君子之心事 天青日白 不可使人不知君子之才華 玉韞珠藏 不可使人易知 君子の心事は、天青く日白く、人をして知らざらしむべからず。君子の才華は、玉包まれ珠蔵る、人をして知り易からしむべからず。 承 意訳 組...
前集001-020

前集002 師匠は、”世渡り上手”よりも”純粋で裏表のない人物”が良い

起 原文 渉世淺 點染亦淺 歴事深 機械亦深故君子與其練達 不若朴魯與其曲謹 不若疎狂 世を渉ること浅ければ、点染もまた浅くし。事を歴ること深ければ、機械もまた深し。故に君子はその練達ならんよりは朴魯なるにしかず。その曲謹なら...
PAGE TOP