前集171 自分の本性を知るには、心を静かにして、考えを整理整頓する

前集161-180

起 原文

心虗則性現
不息心而求見性 如撥波覓月
意浄則心清
不了意而求明心 如索鏡增塵

心虚なれば、則ち性現ず
心を息めずして性を見んことを求めば、波を撥いて月を覓むるが如し
意浄ければ、則ち心清し
意を了ぜずして心を明らかにせんことを求むるは、鏡を索めて塵を増すが如し

息(やす)む、休む;撥いて、開いて;覓(もと)むる、求める

承 意訳

心が静かであったならば、自分の本性が現れてきます

心を静めることなくその本性を知ろうとすれば、水面の波をかき分けて月を見ようとするようなものです

表面的に考えているところが清ければ、自分の本性も清いです

自分の考えを整理しないで本性を見ようとするのは、鏡を見ながら塵をかけているようなものです

転 別視点

自分とは何者で、自分は何をすべきなのか、という答えを出すためには自分の本性を知る必要があります。自分の本性を悟るには、心を静かにして、考えを整理整頓しておくことが必須となります。そうでなければ、ごちゃごちゃして思考することができなくなります。

そのためには、夜の静かな環境で座禅することが良いのかもしれません。

結 まとめ

自分の本性を悟るには、心を静かにして、考えを整理整頓しておくことが必要です。

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